高いお墓と安いお墓の価格の仕組み

「お墓っていくらするの?」そんな疑問にお答えします

矢田石材店にも、毎日多くのお墓に関してのご相談やご質問が寄せられます。
その中でいちばん多いのが、「お墓ってどの位するのですか」という、価格に関することです。
お墓の価格はどうやって決まるのでしょうか。要素は3つです。

1.お墓を建てる広さと場所

お墓は、その墓所(お墓を建てるための土地)が広ければ広いほど価格が上がります。
家を建てるときに、まっさらの土地にまず基礎工事をするのと同じように、お墓を建てるときにも土地の基礎工事が必要となるからです。

基礎工事を行うことで、お墓の納骨室を設置することも可能になり、災害時にも倒れない、しっかりとした地盤をもったお墓を完成させることができるのです。

そして、場所も価格に影響を与える重要なポイントになります。

例えば、区画整理された場所にある墓地と、山間部にある墓地ではお墓工事にかかる費用が変わるのです。
なぜなら、お墓を建てる際に必要な墓石や墓具、工事で使用する機器などを搬入する作業の内容が変わってくるからです。搬入に手間がかかれば、その分費用もかさみます。

また、お墓を建てる場所によって石材が限定される場合もあります。
海が近い墓地では、潮風による塩害があるのでその影響を受けにくい石材を選ぶ必要があります。
路線沿いや幹線道路沿いでは、日常的な振動がありますから、振動に強い構造にする必要があります。

墓地の場所と価格は密接な関係にあると言えるでしょう。

2.石の価格と大きさ・形

お墓をつくるには、墓石が必要です。
ならば、墓石の価格がお墓の値段に影響するのは当然のことでしょう。

では、墓石の価格はどのようになっているか、と申し上げますと、当店で扱っている墓石の価格は、70万円~600万円というラインナップになっています。

一番安い墓石と一番高い墓石では、約10倍ほどの価格差が生まれていますが、実は、これは「品質の差」というよりも「人気の差」によるものが大きいのです。
決して安い石が低品質で、高い石が高品質、というわけではありません。

当店では、高い石、安い石、という見方ではなく、お施主様が納得できる石を探していただくようにしております。

石材判別の基準項目を下に挙げますので、こちらを参考に、お施主様が希望する墓石の条件は、どの石なら満たされるのか、判断されることをおすすめします。

また、使う墓石が大きければ価格は上がりますし、加工する量が増えれば価格は上がります。

  • 参考資料【石の基準となる数値】
  • 吸収率
    水の吸い上げ率です。吸収率が低いほうが水を吸い上げません。
  • 圧縮強度
    石に一定の圧力を加え、どれだけ形を保てるかという値です。数字が多いほうが頑丈です。
  • 見掛け比重
    水に対してどのくらいの重さがあるかという数値です。数字が多いほど重い石です。


3.墓石以外の墓具の有無と大きさ

お墓には、墓石以外にも、外柵や墓誌、卒塔婆立てなどといった「墓具」が必要です。

当然ながら、これらの墓具を設置する度に、価格も変わってきます。
また、墓具の中でも大きさによって価格は上昇します。

墓具は、どうしても必要だというものではありませんので、墓地の大きさや雰囲気を十分に考慮して、ご家族の方と相談した上、検討することをお勧めします。

主に、これら三つのポイントで、お墓の価格は決まります。

重要なのは、「高ければ良いお墓」ではない、ということです。
ここまでの内容で、お墓の価格は決して品質を表したものではない、ということが お分かりいただけたかと思います。

サイズや加工・運搬にかかる費用などがお墓の値段を決めると言っていいでしょう。

大切なのは、お墓の価格ではなく、お墓を建てた後に気持ち良くお参りができるかどうか、なのです。

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