お墓の価格について
なぜ墓石の価格はわかりにくいのか?
お墓の価格の目安としては、一般的には70万円~200万円くらいが相場となります。 ただし、お墓を建てる場所がどのような広さなのか、石はどれを選ぶのか、墓石以外の部材をつけるかつけないか、などで価格は大きく変化します。 基本的には、お墓づくりは「一戸建ての家を注文住宅で購入する」ことと同じです。
土地を用意してから、その上に住宅を建てる場合、「土地の広さはどれくらいか」「鉄筋なのか木造なのか」「駐車場はつけるか」など、いろんな条件で値段が変わってしまいますよね。
これとまったく同じで、お墓を建てる場合も、まず墓地を用意して、それからお墓を建てます。そうすると、墓地の広さやお客様のニーズによって、必要なものが変わり、値段も大きく変わってくる、ということなのです。
一人ひとりのお客様のケースが違うので、予め価格表というものは存在せず、じっくりお客様の状況やご要望をお聞きし、毎回お見積りを提出させていただき、はじめて値段は決まってきます。
お墓は「墓石」だけをポンと買えばよいものではありません
「ひまわり型30万円」「マーガレット型20万円」といった形で、「墓石だけ」を格安セット売りしている新聞折込チラシを見かけたことがあるのではないでしょうか。
こういったものを「既製品」と呼びます。
ただ、こういった既製品をいきなり購入しても、あなたの墓地にそのお墓が置けるかどうかはわかりません。土地が狭くて置けなかったり、逆に広い土地に小さすぎる墓石をおいても見栄えが悪くなってしまいます。また、設置費用や、基礎工事費用、他の部材などは当然別費用なので、墓石が30万円の格安のものでも、結局100万円を超えてしまった、などということもよくあります。
つまり、「お墓を建てる」ということは、まず、墓地の土地をきちんと確認し、どのようなお墓を建てられるかという制限を確認した上で、お客様のニーズとご予算に合わせてご相談するというプロセスを経ないと、価格は決まらないものなんですね。
お墓の値段ってどのように決まるの?
それでは、お墓はどのように価格が決まるのか、その詳細をご説明します。
要素は大きく分けて3つあります。
1.お墓を建てる広さと場所
お墓の値段の基準となるのは、第一に広さです。
お墓の広さというのは、墓石の大きさではなく、墓所(個人で持っているお墓の敷地)の広さのことです。
なぜ広さによって変わるかというと、お墓にも基礎工事が必要だからです。お墓は、単に敷地に墓石が置いてあるわけではありません。お骨を納めるための納骨室の設置も必要ですし、大切なお墓を守るための地盤もきちんとつくらなければなりません。家を建てるときには基礎を打ちますよね。それと同様です。また、外柵を設置する場合も、広さによって価格が変わります。
≫ 『基礎工事』詳細(PC)
矢田石材店では、「墓所の広さを考慮せずに墓石の大きさやデザインを決めることはしないほうがいいですよ」とアドバイスをしています。
「墓所は広いけれど、墓石は小さくてもいい」という方がいるかもしれません。あるいは、逆に「墓所いっぱいに大きな墓石を建てたい」という方もいるかもしれません。しかしそれは、リビングの大きさや雰囲気にあわないソファを購入するようなものです。
まず墓地に行って、墓所の広さや周りの雰囲気をご自分の目で確認してから、墓石の大きさやデザインを考えることをお勧めします。
次に場所です。 まったく同じお墓をつくる場合でも、区画整理された墓地と、山間部にあるような墓地では、費用が変わります。
区画整理された墓地であれば、工事に必要な部材や機材、石材の運搬もトラックなどで比較的簡単に行えます。ところが、山奥にある墓地や車が入れない寺院などでは、墓地まで石材などを搬入する通り道を確保することから始める必要がありますし、その運搬の費用もかかります。また、場所によっては、電気や水がないような場合もありますので、その費用も必要です。
お墓を建てる場所によって、石材が限定される場合もあります。
海が近い墓地では、潮風による塩害があるので、その影響を受けにくい石材を選ぶ必要があります。また、路線沿いや幹線道路沿いは、日常的に振動がありますから振動に強い構造にしなければなりません。
ですから、建てられる場所によって、使う石材も変わります。たとえ同じ石材を使ったとしても、お墓の構造、運搬費用などが変わるので、広さと場所によって価格が変わるというわけです。
2.石の価格と大きさ・形
お墓をつくる原料である石材の価格が違えば、当然お墓の価格は変わります。
石選びは非常に難しいのですが、気をつけなければいけないのは、高い石が必ずしも良い石ではないということです。一般的に良い石は、経年変化の少ない石だといわれています。特徴としては、水を吸わない、硬いということです。けれど、それだけで価格が決まるわけではありません。また、国産、外国産など、産地で価格が大きく左右されるわけでもありません。人気があるために、高価な値段がついている石もあります。
石の良し悪しや価格が決まる要因は、個人的な趣味や嗜好が大きな比重を占めています。見た目にこだわる方もいれば、故人の生まれ故郷で採れた石を使いたいという方もいます。ですから、石を選ぶ際には「この石がいいなあ」というインスピレーションを、まず大切にしてください。
参考までに石材判別の基準項目を挙げますので、気になった石があったら満足のいくものであるか確認してください。
- 参考資料【石の基準となる数値】
- 吸収率
水の吸い上げ率です。吸収率が低いほうが水を吸い上げません。
- 圧縮強度
石に一定の圧力を加え、どれだけ形を保てるかという値です。数字が多いほうが頑丈です。
- 見掛け比重
水に対してどのくらいの重さがあるかという数値です。数字が多いほど重い石です。
≫ 『石の種類と価格』詳細(PC)
次に石の大きさと形です。
大きな墓石であれば石をたくさん使いますので、高くなるのはお分かりでしょう。
そこには、形も関係しています。
結論からいうと、凝ったデザインの墓石ほど高いということです。
墓石は石のブロックを削ってつくります。たとえば半円のお墓をつくったりする場合、削った部分も含めて石材を使うことになります。ですから、大きさというのはできあがった墓石の大きさではなく、加工する前の石材の大きさということになります。墓石が小さいからといって、値段が安いとは限らないのです。

3.墓石以外の墓具の有無と大きさ
お墓には、墓石以外にも、外柵や墓誌、卒塔婆立て、灯篭などを設置する場合があります。矢田石材店ではこれらを「墓具(はかぐ)」と呼んでいます。
墓具があるかないかはもちろん、その大きさによっても、お墓の総額は変わってきます。
墓具はどうしても必要というものではありません。墓地の大きさや雰囲気、またご家族の意向に沿って、故人様やご先祖様にふさわしい墓具をご検討されるといいでしょう。
矢田石材店で取り扱っている主な墓具は、以下のとおりです。ご参考ください。
※参考価格は税抜の概算です。
名称 |
項目 |
参考価格 |
外柵 |
石材費 |
2㎡:15万円
3㎡:25万円
4㎡:35万円 |
外枠工事費 |
2㎡:10万円
3㎡:14万円
4㎡:16万円 |
基礎工事費 |
2㎡:8万円
3㎡:10万円
4㎡:12万円 |
撒き砂利 |
那智石の場合
1㎡:1万円 |
墓誌 |
石材費 |
外国の石材:3~10万円
国内の石材:8~25万円 |
文字彫刻費 |
4万円 |
卒塔婆立て |
|
1~5万円 |
物置台 |
|
3~5万円 |
お地蔵様 |
|
2~15万円 |
墓前灯篭 |
|
3~5万円 |
モデルケースでご説明します
「お墓はどんな場合でも注文製作」「お墓の値段が決まるのは3つの要素で変化」ということがご理解いただけたと思います。
それでも、実際どれくらいの見積りが出てくるのかわからないと不安ですよね。
そこで、最後に、2つのモデルケースでご説明いたします。
モデルケース①は、墓石以外の付属品(墓具)を除いた、シンプルなお墓で、モデルケース②については、外柵などの付属品(墓具)を加えた豪華なお墓です。
モデルケース①
外柵や卒塔婆立てなど、墓石以外の付属品(墓具)を除いた、シンプルなお墓です。
土地面積: 3㎡
墓石: 和風墓石(8寸角名古屋型)
石材: 中国産
墓具: なし

目に見える墓石などだけで費用を考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、忘れてはいけないのが、お墓の基礎工事や墓石の設置作業にかかる費用です。 また、お墓の大きさや仕様、墓石に使用する石材によっても価格は異なります。あくまでモデルケースとして、ご参考になさってください
総額:855,000円(税抜)
名称 |
項目 |
費用(税抜) |
墓石 |
石材費 |
590,000 円 |
文字彫刻費 |
40,000 円 |
基礎工事費 |
60,000 円 |
墓石工事費 |
90,000 円 |
耐震加工費 |
30,000 円 |
免震ゲル |
30,000 円
(4ピース×
2か所) |
ステンレス製金具 |
15,000 円 |
※矢田石材店では、花立てと香炉は、墓石費用に含まれています。
モデルケース②
外柵などの付属品(墓具)を加えた豪華なお墓です。
土地面積: 3㎡
墓石: 和風墓石(8寸角名古屋型)
石材: SH69(中国産)
墓具: 外柵、墓誌、卒塔婆立て

お墓というと墓石だけだと思いがちですが、それだけではありません。墓石以外にも必要なものや、あったほうがいいものもあります。矢田石材店では、それらのものを、墓具(はかぐ)と呼んでいます。
たとえば、ご供養には花立てや香炉も欠かせません。墓地によっては周囲のお墓との調和を考えて、外柵を設置したほうがいい場合もあります。また、法要には卒塔婆立ても必要です。広いお墓所の場合は、墓石本体に戒名を彫らずに墓誌という石版に文字を刻む場合もあります。
※矢田石材店では、花立て、香炉は墓石費用に含まれています。
目に見える墓石などだけで費用を考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、忘れてはいけないのが、お墓の基礎工事や墓石の設置作業にかかる費用です。 また、お墓の大きさや仕様、墓石に使用する石材、墓石以外の墓具の有無によっても価格は異なります。あくまでモデルケースとして、ご参考になさってください。
総額:1,455,000円(税抜)
名称 |
項目 |
費用(税抜) |
墓石 |
石材費 |
590,000 円 |
文字彫刻費 |
40,000 円 |
基礎工事費 |
―
※外柵基礎工事費に含まれます。 |
墓石工事費 |
90,000 円 |
耐震加工費 |
30,000 円 |
免震ゲル |
30,000 円
(4ピース×
2か所) |
ステンレス製金具 |
15,000 円 |
外柵 |
石材費 |
250,000 円 |
外柵工事費 |
150,000 円 |
基礎工事費 |
100,000 円 |
撒き砂利 |
10,000 円 |
墓誌 |
石材費 |
70,000 円 |
文字彫刻費 |
30,000 円 |
卒塔婆立て |
|
50,000 円 |
モデルケースの墓具以外にも、以下のような墓具を設置すると趣のあるお墓になります。
名称 |
項目 |
費用(税抜) |
オプション |
物置台
|
30,000 円 |
墓前灯篭 |
100,000 円 |
≫ 『墓石以外の墓具』詳細(PC)
墓石の種類
最近ではお墓の形もバラエティに富んでいます。
しかし、ご供養はお墓の形に左右されるわけではありません。故人やご先祖に対して、手を合わせて心をこめてお参りする気持ちが、なによりも大切です。
昔ながらの和型、外国の墓地にあるような洋型、個性を生かしたオリジナルのもの。デザインは宗教やお墓の場所によってある程度規制がある場合もありますが、大切なのはご家族が足を運びたくなるようなお墓であることだと私たちは思っています。矢田石材店では、ご家族それぞれの思いを尊重したお墓づくりをお勧めしています。和型はもちろん、洋型、オリジナルデザインも承ります。ここでご紹介しているのは、ごく一部です。実際に足をお運びいただき、ご家族で納得できるお墓をお探しください。
≫ 『お墓の価格が決まる要素・形』
詳細(PC)
和型
昔ながらのシンプルな墓石ですが、使用する石材で趣も変わります。お墓の雰囲気や規模に合わせてお選びください。
※記載の金額は写真のお墓の総額です。
- G614
総額36万円 ~
- SH69
総額90万円 ~
- 大島石
総額150万円 ~

洋型
公園墓地や洋風墓地にお墓を建てる方などに人気の高い、優雅なシルエットを施した墓石です。
※記載の金額は写真のお墓の総額です。
- さくら
総額68万円 ~
- タテナガ
総額85万円 ~
- ダブル
総額94万円 ~

矢田石材店オリジナル
和型と洋型を融合させたもの、また、既成の形にとらわれず個性的なお墓にしたいというご要望にもこたえられるデザインです。
※記載の金額は写真のお墓の総額です。
- 伊達王
総額210万円 ~
- なごみ
総額190万円 ~
- 空
総額270万円 ~

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お墓の価格は、お客様の墓地の状況や、お客様のニーズをお聞きしなければ、決まりません。また、お客様の方も、いったいどのような選択肢があるのかがわからないと思います。
お見積り段階でお断りいただいてももちろん構いませんので、まずはお気軽に下記フリーダイヤルにお問い合わせください。
矢田石材店では、決して強引な売り込みやしつこい電話営業などはいたしませんので、石の種類などを解説した資料請求をしていただいても結構ですし、また、ご来場いただき、モデル墓石をご覧いただきながら、詳しくご相談いただくことももちろん可能です。