|
欠陥墓石をつくらないための7ポイントとは
1 石材店の施工体制を知る
欠陥墓石を生み出すひとつの要因には、石材店の施工体制があります。
いわゆる「丸投げ」といわれる施工体制です。
これがあなたの大切なお墓を、欠陥墓石に近づける可能性を生み出します。
どのような仕組みなのでしょうか?
自社で、実際にお墓工事を行う職人をかかえていない石材店があなたのお墓を建てるために一括下請け業者に丸投げします。
そして、実際の工事を行うのは、その下請け業者のまた下請けなんていうこともあり得るのです。
つまり、受注者(契約した石材店)と、施工者(実際にお墓工事を行う職人さん)が違うということなのです。
契約の受注者と施工者が違うために、施工者に責任意識が生じにくいのです。そして、見えないところで手抜き工事をされる可能性が出てきます。
あなたのお墓を建てるときに、下請け業者との関係によって、出来上がるお墓の質も変わってきてしまう怖さもあるのです。
他社とのし烈な競争の末に、コストダウンして受注したあなたのお墓の利益を上げるために、下請け業者に流す金額をたたく、いわば下請けいじめが横行しやすいともいえます。
あなたの大切なお金が、下請け、孫受けの中でどこかに消えてしまうのです。
実際にお墓工事する職人さんには、本来あなたが支払った分のしっかりした価値が届かずに、お墓づくりにかける想いも半減してしまうのです。
一番大切なのは、つくりて(社長・担当者・設計する人・職人さん)の顔が見える石材店との契約が、欠陥墓石をつくらない第一歩なのです。
|


 |

2 石材店に足を運ぼう−完成したら見えなくなる部分が最も重要
石材店の墓石展示場は、たくさんのお墓を見ることが出来るので、なるべく多く足を運んだほうが良いです。
ただ、完成した展示品を見るだけではわからないことのほうが多いので、出来れば実際のお墓工事現場を見学させてもらいましょう。
そこでは、その石材店の仕様を確認するようにしましょう。
●基礎工法、基礎の深さはどの程度なのか?鉄筋の太さ、コンクリートの厚みなど、お墓が建つ前の大切な基礎について 質問してみましょう。
●土台となる石の種類、防水方法、基礎との結合方法などの措置は万全か?
●石材の種類、原産地、加工場所(国内加工か外国加工か)納骨堂の素材は何か?
●耐震金具・連結金具の種類や使われ方は?また、どのように使っているのか?
●結合部の防水処置は?また、その施工方法は?
●耐震、免震のための処置は?また、そのコストは?
など、完成したお墓を見ただけではわからない項目を、大まかにあげてみました。
このようなことを、墓石展示場へ行ったり、工事現場を見学したときに確認するようにしましょう。難しいことはわからなくてもいいのです。
完成すると隠れてしまい、わからなくなる部分を自分の目で確認することが重要なのです。いざ着工したときに、あなたのお墓で粗雑な工事をしていないか、素人の目で見分けることは至難の技です。
だけれども、様々な説明や、実際の工事を自分の目で見ておくことで、その違いを少しでもわかればいいのです。
なぜなら、お墓の欠陥は見えないところで起こるのです。
隠れてしまうところこそ重要なのです。
そこを正直に見せ、説明してくれる石材店であることもポイントです。展示場のお墓だけでなく、工事途中の現場や、おはかの構造、工事方法を見せてもらい、じっくりと説明をしてもらいましょう。
|



 |

3 あなたのお墓を実際につくる、石材店の人々の役割を知ろう
あなたのお墓つくりにおいて、欠陥墓石をつくらないために重要な役割を持つ人が3人はいることを知ってください。
一人目はあなたのお墓を設計する人です。
驚くかもしれませんが、石材店の中にはお墓の設計までを、下請けの業者に丸投げしてしまう方もいます。実際に、自分はもともと下請け業者も経験していますので、よくわかります。
大切なお施主様のお墓の設計や、デザインすら自分で行わないような、モラルの低い低い石材店も中にはいるのです。
そのモラルの低いことが欠陥墓石を生み出したり、構造的に大きな問題のあるお墓を平気で建ててしまうのです。
最終的に誰の責任でお墓が設計されているのか、確認いたしましょう。
二人目は、実際にあなたのお墓を建てる職人さんです。
実際のお墓工事に対して目を配り、チェックする、いわば最前線の戦士です。
この職人さんの働き如何で、良いお墓になるか、ならないかが分かれます。
もちろん、職人さんそれぞれに匠の技を持った頑固な人が多いのは事実ですが、己の技術に甘んじず、常に新しい技術を取り入れ、腕を磨き続けることが大切です。
職人さんの中には、新しい技術に取り組めない方もいますので、工事方法のチェックは大切です。
3人目は、完成したお墓をメンテナンスする者です。
お墓は、天然の資源である石を原材料としていますし、常に野外にあり、完成したら完璧に終了というものではありません。
お墓メンテナンスの専門知識を持った者が、最終的にお墓を点検し、長い年月の風雨や、災害に耐えられるかチェックします。
いずれにしても、お墓は建て終ったら完成ではりません。お施主様と供に、お墓を守ってゆくことが出来るのが、石材店の最低の努めです。
|


 |

4 お墓の保証、原産地証明書とは?
現在では、石材店は大なり小なりお墓に保証をつけています。
5年保証、10年保証、100年保証など、年数も内容も様々です。
残念ながら、お墓の保証制度は法律などで定められていません。お墓に関しての法律はあるのですが、墓埋法といって、主にお墓そのものよりも、埋葬についての法律です。
よって、お墓の保証というのも、各石材店独自のものです。
ここでのポイントは、その年数よりも、どの程度のことが起きたときに、どのような措置を行ってくれるかです。
正直に申し上げまして、地震でもないのに傾いたとか、建墓されて数日で石材が変色、または割れてしまったなどは、保証云々ではなく、直すことが当たり前です。
大切なポイントは、何かあったときに直すのではなく、事前にメンテナンスしてくれるかどうか、ということです。
お施主様の口から「直してくれ」と言われるまで放っておくのではなく、自ら点検、メンテナンスを行っている石材店が好ましいです。
また、原産地証明書とは、主に国内産のブランド石材と呼ばれる石材の採掘元が、発行しているものです。
今日では中国からの輸入石材が、お墓に使われる石材の9割以上を占めています。
中には、国内産の石材に非常に類似した石材もあり、モラルの低い石材店では、このような中国などの外国石材を、国内産石材と偽って販売しているところもあります。
このような事態を重く見た国内産石材の採掘元が、国内で採掘されたことを証明するために発行しているのが、「原産地証明書」です。
こんな証明書がないと、国内産として信じてもらえないような、そんな業界に身をおくものとして非常に恥ずかしいです。
ウソ偽りのない、正直な業界を目指したいものです。
|

 |

5 お墓工事中の管理体制を確認しよう
お墓工事中の、検査のタイミングを知りましょう。
欠陥墓石を未然に防ぐためには、各工程で適切な点検を行うことが重要なのです。
あなたが立ち会うことが出来なくてもいいのです。
きちんとした、点検、検査体制のある石材店を選ぶことが大切です。
1・墓地調査・計測
実際にお墓が建てれる墓地を計測いたします。公共の墓地、きれいに整備されている霊園でも、微妙な寸法のねじれ、地盤の水平が狂っているときがあります。ましてや村墓地や、山奥の墓地など、実際に足を運ばずに工事を開始する石材店もあります。
契約前には必ず一度は墓地で立会いの下、計測・測量を行いましょう。
また、公共墓地・霊園であれば管理事務所、村墓地などでも地域の墓地委員会があります。
工事前には必ず申請し、無許可で工事を始めないようにしましょう。
石材店の中には、このような申請を無視する方もいます。そのような時は、お施主様のほうから問いかけてみてください。
2・基礎工事
墓地の計測・検査が終わり、適切な基礎が設計されます。外柵の形状、どの位置にお墓本体が配置されるのかによって、基礎の細かな仕様が決まります。地盤の状態により、掘られる穴の深さなども変わります。
鉄筋がどのように配管されているいかを確認いたします。砕石の配置、コンクリート打ちの前後など墓地の状態を点検します。 |
 |
3・お工事
実際のお墓工事には使われている石材の加工状況、補強のための金具の配置、素材などが点検されます。
正しく石材を組んでゆかないと、せっかくの耐震のための加工もまったく意味を成しません。
金具、石材の耐久性などを点検します。
また、免震、耐震の補強材が正しく用いられているかも、大切な点検要綱です。
メーカーの設定する仕様基準にそぐわず、間違った工法は逆に強度を弱めます。
|

 |
4・防水、防汚加工
石材と石材の結合部、基礎からの湿気を直接吸い上げる部位、石材表面など、防水の施工状況を確認します。
特に石材表面よりも、内部や、下方の湿気を吸い上げる部位の防水は重要です。なぜなら、この部位の加工状態で、お墓の持ちが変わってくるという、重要な措置です。
この部分の施工が甘いと、石材が早く傷むという欠陥につながります。
|
 |
5・完了点検
お墓工事の終了時には、施工者、設計者、担当者による 点検を行います。
ほとんどの場合かぶっていますので、そこまで厳密ではありませんが、図面どおりに施工されているか、石材の水平、結合、ねじれを点検し、結合部のコーキング、文字彫刻の文字間違い、文字の飛んだところはないか、防水加工の落ち度はないかなどを点検します。
この後、役所提出書類を作成し、墓地管理者による点検を受けます。
墓地規則違反がないか、寸法の違いはないかなどを点検します。
|
|

6 工事中の接し方は?
信用できる石材店でも、まかせっきりは良くありません。
なぜならお墓づくりは人間がやることだからです。故意に欠陥墓石をつくろうとしていなくても、間違え、勘違い、見てみぬ振りによるミスはあり得ます。
それを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
あなた自身が現場に出向くことです。お施主様自身が現場に出向くことで、現場の職人さんたちも気が引き締まることでしょう。けれど度を過ぎてはいけません。
現場監督さながらに、気が付いたことを職人さんに告げるお施主様もいらっしゃいますが止めたほうがいいです。
ただし現場を見て、気になったことや不安なことは、必ず担当のものに伝え、対応してもらいましょう。そして、あくまでもあなたではなく、担当者を通じて職人さんに指示をしてもらいます。
もちろん、担当者自身も、職人としてお墓工事に参加していますが、不在のときに、あなたが直接職人さんに指示を出すと、責任の所在がどこにあるかわからなくなってしまうからです。
また、お墓工事現場に立ち寄るときは、挨拶をして、作業している職人さんに声をかけてあげてください。
ちょっとした気遣いでも職人にはうれしいものです。より腕を振るう気持ちにもなることでしょう。
気持ちが伝わると職人さんも、良くしてあげようという心を持って仕事を行うことが出来ます。
職人さんも人間ですから、お施主様によくしてもらったら、自分の仕事で返そうという気持ちになります。
逆に挨拶もなく、いきなり見るだけ見て去ってしまうようですと、お墓工事を行っている者として、ちと寂しいです。
お互いに、良いお墓をつくろうという共通意識のもとに信頼関係を築くことが出来たら幸せです。
|
 |

7 信頼関係を築けるか・・・
最後のポイントは、その石材店がモラルを持って良心的なお墓づくりをしているかに尽きます。信頼のおける社長が、経営している会社かが重要なポイントでしょう。
社長のモラルが欠如していると、その下で働くスタッフ、職人もダメな場合が多いです。
耐震的に不安定なお墓の設計、ずさんな工事管理体制のため、職人の手抜き工事が起こり、欠陥墓石につながるのです。
担当者の良し悪しはもちろんですが、石材店の最終的な決定権は社長にあります。
特に石材店などのようなところでは、社長のポリシーがその会社の前面に現れ、営業マンがどんなに良い事を言っても、最終決定は社長が行うのです。
どんなにキレイごとを、広告やパンフレットに謳おうと、金儲け主義の社長の顔にはそれが出ますし、もし、トラブルになったときの対応も、その社長の判断で変わってくるのです。
お施主様を大切にする気持ちを持った社長なのか?
すべてはそこに尽きるのです。
そして、お墓は建てて終わりではありません。その後のメンテナンス・アフターサービスのほうがお付き合いが長くなるのです。
長いスパンで良いお付き合いをしてゆこうとする石材店は、自分達も困るような欠陥墓石はつくらないよう努力します。
長い間にはあなたの担当になった者も、会社を止めるかもしれません。そうなったときに、会社の軸である、親方である社長の考えや、ポリシーが非常に重要であることをわかっていただけると思います。
トラブルが多い石材店、隠し事がある石材店の社長はなかなか表に出たがりません。
責任の所在をぐるぐるとたらいまわしにされ、解決に時間がかかることが多いのです。
また、経営状態の悪い会社だと、手抜き工事が心配されます。他社に比べて極端に安かったり、サービスの良すぎる石材店は疑ってかかったほうが良いでしょう。経営状態が悪い石材店だと、びっくりするくらい安い金額で請け負って、工事途中に倒産ということもあるのです。
実際に私は、お墓工事を請け負ったときに、元請が倒産し、お墓が建てられなかった方を見てきました。
あなたが値切りすぎるのも、欠陥墓石を生むもとになってしまいます。
お互いが信頼関係を結べないような石材店と之お墓づくりでは、やはり安心できません。大切なお墓を共につくるパートナーなのです。
お互いに信頼でき、対等な立場であることが重要です。
信頼関係が築けない石材店とは、どんなにお徳であっても契約しないことです。
|
 |

コチラからメールでご相談できます
|